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浜松にやってきました。
約2年半ぶりです。
前回は、急ぎの往復でしたので、今回は少し早めにやってきて駅構内や周辺を少し散策した後、ぶらぶらと目的地に向かっていきました。

そして、ここかな?と思うところに暖簾と家紋が・・・
ここで間違いないだろうと判断して、暖簾をくぐり、ドアをあけて店内に入りました。

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店内に、素敵なカウンター席・・
本日の日本料理にふさわしい雰囲気です。

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個室が多数あり、奥行きが広い店舗があることが中に入って初めてわかります。
個室(半個室含む)は、靴を脱いであがっての掘りごたつ式なので、更におちつくのでは?と感じました。


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本日は、「料理長おまかせコース」です。
お品書きをみただけで、ワクワクしてきます。
どんな料理との出会いがあるのか?
楽しみです。

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まずは、生ビールで、一人乾杯です。

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(お通し)
「浜松産甘々娘 豆腐、秋田県産潤菜、生クリーム美味出汁」
漢字が沢山並ぶお品書きは、日本料理らしいです。
どんな素材を使って、どんな調理を使っているかを想像しながら、五感をフル活用で楽しめます。

2つのとうもろこしを使った豆腐になります。
地元産の甘々娘としあわせコーン・・・
2つのもろこしを使うのは中々ユニークです。
食べてみると、かなりのモチモチ感・・・なぜ?
料理長に聞くと、タピオカ粉を使っているとか?
納得です。
コーンの食感ともよく合います。
生クリームとカツオだしを使って割っているソースもいいですね。
優しい感じにほっこりしそうです。
創意工夫の後が、しっかりと感じられた逸品でした。

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本日使う食材です。
・イトヨリダイ
・天竜川の鮎
・北海道産雲丹
・しあわせコーンなど

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(揚げ物)
「天竜川産鮎 唐揚げ、紀州和歌山 山椒塩」
揚げた鮎がカラッと揚がっており、見るだけでうまそう!
天竜川が流れが荒いだけに、それだけに身がしまっている感じがもろにします。
醤油と塩で味付けされています。
このまま、頭から食べても美味そうですが、食べやすいように三分割にしてくれました。
何といっても香りと風味がいい!

まずは、頭の部分からガブリ・・・独特の苦みが鮎の美味さ!
中央の身の部分は、最高にうまい!
どのあたりを食べても美味であることは確か・・

付け足しのピーマンもいいですね。
レモンは絞らない方が素材のおいしさをより味わえます。
山椒塩を使うかどうかは、好き好きです。

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またまた食材の登場です。
・とらふぐ
・鱧(はも)

とらふぐとはもは、遠州灘でとれたものでした。
これには、びっくりです。
私は福岡出身ですが、下関と中津が近いので、ふぐと鱧には慣れ親しんでいます。
それだけに余計に驚きました。

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・浜名湖の鰻

当然、有名ですよね。
こちらも楽しみです。
浜松に来て、鰻を食べられると満足感が違います。


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料理長が目の前で、鱧の小骨を切ってくれた後、炭火で軽く炙ってくれます。


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(お造り1)
「舞阪産放血神経〆鱧 炭火焼、梅肉」
たっぷりの氷の上に、鱧と梅肉です。
梅肉が鱧の優しい風味を引き出してくれているようです。
まさに、大人の味わい・・・
夏らしさを余計に感じられました。

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(お造り2)
「舞阪産放血神経〆 夏の天然虎河豚、ポン酢」
舞阪とは、御前崎の方にある漁港とのことです。
大概は、舞阪産になるようです。

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夏のとらふぐは、独特な筋肉質とか?
そのためか厚切りで切ってくれます。
薄切りのふぐをたべなれていましたので、何とも贅沢気分・・・
野菜と一緒に食べると、より美味!

口直しのシャインマスカットも地元産です。
地物をふんだんに使ってくれるのは、遠方から来た人間にとっては、やはりうれしいですね。

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ここで、お品書きにないメニューが特別に追加になりました。
まずは、それを食べるための出汁です。

茗荷、青葱(浜名湖産)、お塩とぽん酢で作られています。
添えられた花が美しい!

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(生ガキ)
御前崎産の岩ガキです。
生でOKです。

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先ほどの出汁を全部かけて、豪快に頂きます。
食べた感想は・・・
美味い!!
言葉にならないおいしさ・・・
大振りのプリプリ感がたまらない・・・

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さて、鰻の登場です。
炭火焼した後をみせてくれます。
写真ではわかりませんが、グツグツ脂分がでている光景がなんとも食欲につながりました。

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(炭火焼)
「浜名湖産鰻 白焼き」
白焼き→蒸し焼き→仕上げ焼き・・と三段階で焼いています。
ワサビと塩がよく合う!
かば焼きもいいけど、酒のつまみには白焼きが合いますね。
美味い!

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日本料理の味わいは料理だけではないですね。
なんといっても器です。
この白焼きの器は、浜松の作家さん作だとか?
地元の作家さんを育てることも、とても大事なことです。


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ここで、また特別メニューです。
(首折れのアジ)
首折れで〆ています。
熟成4日目のものをだしてくれました。
醤油で味付けしているので、そのままでいけました。

口直しにもなる逸品です。
アジ好きには、たまらないです。
料理長のこだわりがビンビンと伝わってきますね。


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生ビールを二杯飲んだ後は、ウイスキーをハイボールで頂くことにしました。
取り扱っているウイスキーは、「ガイアフロー静岡」・・・
初めて聞きました。

飲んでみると、シングルモルトらしいすっきりした味わいでした。

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今回飲んだM以外にも、SとWもあります。
今度機会があれば、SとWも飲んでみたいですね。

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(お椀)
「舞阪産甘鯛 松笠椀、秋田県産潤菜」
お椀の蓋をとると・・・
ほんわかと椀の優しい風味が鼻をしげきします。

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焼いた甘鯛に潤菜・・・
とにかく風味がいい。
夏の暑さを忘れさせてくれる心が温まりそうな心地よさです。
甘鯛をやいた食感も楽しめます。

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ここでキャビアです。
何かな?と思いきや・・・地元産とか?
静岡県春野町で作られている春キャビアです。
こんなところまで、地物産にこだわられているのは素晴らしい・・・

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まずは、一口だけ、そのままの味を楽しみました。
食べてみると・・・間違いなくキャビアです。
これには、びっくりです。

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(夏鮨)
「北海道産殻付き紫雲丹 土佐酢ジュレ」
なんと、雲丹の殻の中で夏鮨の完成です。
これには驚いた・・・

雲丹の身の上に、赤酢のシャリ・・・
更にその上に、大トロ・・・

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とどめは、先ほどのキャビアも載せて・・・
何という贅沢でしょう!

超うまいことは、間違いありません。

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(お肉料理)
「引佐産峯野牛 炭火焼き、浜名湖クレソン、赤ワインソース」
お肉も地元産牛です。
引佐産峯野牛は、初めて聞きました。
クレソンは、浜名湖のもので、牡蠣の殻を砕いたものを巻いて育てたクレソンとのことです。

クレソンと適度に織り交ぜて、食べました。
魚料理の後に肉料理を日本の器に載ると、日本料理です。
赤ワインソースなのもいいですね。
お肉の部位は、ランプ・・・
おいしい!

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(本日のお食事)
土鍋ご飯です。
蓋を開けます。

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一足早い松茸ではないですか?
季節の先取り・・・
嬉しいですね。

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香の物は、水ナスとオクラです。
流石にお肉料理でお腹一杯なので、ご飯は少量にしてもらいました。
これには訳があります。

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なんと蕎麦があったのです。
フォアグラつゆで頂く蕎麦・・・
創作意欲満点ですね。

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更に更に、先ほどの松茸ごはんを茶漬けにしてくれました。
お茶は、地元掛川茶です。
もういたせりつくせりです。
これは、サラっといけました。

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スイカ登場です!
でも、普通のスイカと形がやや違いますね。
「姫まくら」です。
こちらも地元産です。

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(本日のデザート)
先ほどのスイカです。
糖度たっぷりですね。
最後にさっぱりとうまいスイカでした。

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浜松まで来た甲斐がありました。
とてもおいしい日本料理でした。
また、来たいなと思わせるお店でした。
ご馳走様でした。

くずし 之助日本料理 / 新浜松駅第一通り駅浜松駅
夜総合点★★★★ 4.5